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Acute Pain Management; Scientific Evidence 5th Edition 2020 key Messages翻訳の掲載しました。

Acute Pain Management; Scientific Evidence 5th Edition 2020翻訳の当たって

第2回 日本術後痛学会 会長
中部国際医療センター 麻酔・疼痛・侵襲制御センター 飯田宏樹

ANZCA-FPM(Australian and New Zealand College of Anaesthetists and Faculty of Pain Medicine)が公表している1300ページを超える「Acute Pain Management; Scientific Evidence 5th Edition 2020」は術後痛を中心に急性疼痛の管理法のエビデンスをまとめた名著であり、無料で一般のユーザーも利用できます。通読するには大変なボリュームであり、関連部分を選んで情報を得ることに使われていると思われます。この中の「Summary of Key Messages;キーメッセージの要約」を訳した本原稿は全体の概要や情報の方向性を知るために初めから終わりまで目を通すことやこの中の記述から元原稿を読むきっかけを作る非常に有用な情報源となるものと思われます。また、この翻訳にあたってはANZCAから正式の許可を得て行われていますが、翻訳内容に関してはANZCAは責任を持たないということになっています。
現在本邦では、本年4月から術後疼痛管理チーム加算が認められ、術後痛管理に関して診療報酬を請求できるようになっています。また、本邦での本格的な術後痛管理のガイドラインも近日中に発表されるような状況であり、術後痛管理が注目されています。
このような社会背景の名で、この「キーメッセージの要約」は、海外と本邦の考え方の共通点や相違点を知る意味でも大きな意義をもつものと思われます。
臨床の現場での術後痛対策にこの資料を役立てていただけるものと期待しています。この公表の中心として活動していただいたハシチウォヴィッチ・トマシュ先生ならびに翻訳の協力をしていただいた諸先生方に感謝します。

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